循環器内科開業医の病気、世の中、生きる悩みについての独り言です


国際連合はこのままでいいのでしょうか?
このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote

      国際連合はこのままでいいのでしょうか?

 私は日本の防衛のためや世界平和へいたる道の一つとして、特許権などの権利を拒否権を持つ常任理事会ではない国連総会へ預ける提案をしました。

 これは現在の国際連合にはいろいろな問題があると思われたからです。


 まず一つは日本で衆議院選挙の議員定数が違憲とされましたが、国連における各国の人口の違いはこの比ではありません。では人口に応じた権利を各国に与えればよいかというと、例えば民主主義ではない国が人口の対象である民意を反映していない場合もありますから問題がありそうです。


 また第二次世界大戦の戦勝国であった5カ国にだけ常任理事国として拒否権が与えられています。これも第二次世界大戦が全てかということを考えれば問題があるといえますが、私個人は今まで世界がそれなりに安定した状態を保てた要素の大きな一つは拒否権であったと思っています。喧嘩をしたときに大問題となりうる大きな国が国連を脱退したいと思わせないことで“話し合いの場を持ち続けることができた”こと、さらに現実世界での決定的な対立を避けられたことは、意味の大きいことだったと思います。


ただ私には拒否権も含め国連の姿がずっとこれで良いとは思えないのです。しかし現時点でどういう姿が望ましいかを決めることは難しいと思います。ただしいつの日か地球上の較差がより小さいものとなり、世界平和へ向けての道が見えたときに、インターネットなどの環境はすでに整っているのですから、新たな構造改革が可能となるかもしれません。

 

今回提案した特許使用料などを付託する問題は実務レベルで対応可能ですし、国連自体の財政基盤となりえます。また急いで対応が必要な問題のために設けられた安全保障理事会ではなくて、国連総会へ付託することで新しい道筋をつけることになります。常任理事国は世界の安全保障に対して責任を負っているから意見が分かれることがありえないというのが拒否権の理由ではありますが、それでも自国の利益を考えることはありえると思われます。新しい道筋の存在はたとえ実行力はなくとも“無言の監査”としての役割を果たしうると思います。

 

 今回の諸権利を国連総会に付託するという提案をするにあたって、将来より世界の平和が達成された時点での(拒否権含む)国連の構造改革がありうることを話題としておくことは有益であるかもしれないと思っています。

                   このページのトップ

                   トップページ目次