熱のお話
いろいろな病気で熱が出ますし、その熱の出方で病気の種類や程度がわかることがありますので、熱を測ることは大切です。
1.体温はどれぐらいが正常?
皆さん、よくご存知だと思いますが活動性の高い子供の体温は37.5度ぐらいまでは正常のようです。逆にご高齢の方で37度を越えていると、どこかに問題がある可能性が高いので要注意と考えます。
2.風邪など感染症での熱は・・・熱があっても朝は下がっていることが多い
皆さんが一番良く経験する発熱はウイルスやばい菌にかかったとき(感染症と言います)の熱だと思います。感染症での熱は通常は朝は下がっていて、午後から夕方に上がるのを繰り返すので、まるでノコギリの刃のようで“弛張熱”という名前がついているほどです。
感染症の特に初期では発熱物質が体にまきちらされると、ふつうブルブルとした“寒気、悪寒”を感じます。その後体温が上がって体が温まると寒気は収まっていきます。
3.熱の測り方は1日1回なら夕食前、それと寒気が収まった後がお勧め
もしも1日1回だけ測るとしたら、“弛張熱”のことを考えると朝ではダメなので夕方で、食後は代謝があがって体温は高くなる方向となりますので、夕食の前がお勧めです。
また寒気が収まった後少ししたときに、一番高い熱をチェックできることが多いです。
4.測るときの注意点(水銀計の場合)
時々長く体温計を入れっぱなしにされている方がいます。しかもギュッと締め付けると、脇のところは狭い閉鎖空間になりむれて温度が上がってしまいます。昔の水銀計ではゆっくりとでも上昇しますので決められた時間をお守り下さい。
5.その他
ご高齢の方の場合誤嚥などで肺炎などの感染症が起こりやすいのに、逆に知覚の低下で微熱を感じにくくなっていることがあります。ですからご高齢の方では何も無くても時々検温をすることがお勧めです。
また元々に肺の機能の低下するような病気を持っている方も、感染症にかかったときの余力が少ないので健常者よりも早期発見、早期治療が必要と言う意味で、時々検温をすることがお勧めです。
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